変な物を食べてしまったのか、
それとも単に偶然なのか奇跡なのか...。
現在、私の恋人佐伯克哉(男)は何故か
佐伯克哉(女)になってしまっている。
全く想定外の事が起きていて、
私は頭がおかしくなってしまったのかと、少し思ってしまう。
私の知り合いの医者に見せたところ、
本人の身体に異常はないようで
何時もと変わった様子は見られない。
ただ、身体は完全に女性のもので胸もあるし、
身長もいくらか小さくなった。
しかし、こう落ち着いてみると克哉はかなり可愛い...。
勿論常に可愛いのだが、何と言うか、とにかく新鮮だ。
髪が少し長くなったからか?
「...孝典さん?」
気がつくと克哉の顔が目の前にあった。
睫毛が凄く長いし、目がぱっちりしていてかなり可愛い。
──いや、何時もと同じか?
「あの、孝典さん...?」
「あぁ。すまない。何だ?」
克哉は少し落ち込んでいるような表情を見せながら、
私の隣に座った。
「今の俺、どう思います?」
「本音を言えばかなり可愛いぞ」
それを言った途端、落ち込んでいた顔がさらに暗くなる。
克哉はまた勘違いをしているようで、
ため息をついて私は心配性の彼にも分かるように説明する。
「克哉、私は君が男でも、女でもどちらでも気にしない。
私は君が好きだからな。
性別なんて関係ないんだ...。分かったか?」
「ぁ、はいっ」
小さな事を気にする彼は、安心したのか私に微笑んだ。
「...その顔は、変わらないな」
「はい...?」
※まさかうp1回目で、にょたを書くとは
私の頭の腐り具合が程よくばれてしまう...。
[5回]
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